「誠信」の二文字に、つくり手としての気概を込めて。1958年に創業した当社は、建築工事の企画・設計・施工・管理を専門に、人にたとえれば「還暦」を迎える歴史を刻んできました。創業時は高度経済成長のまっただ中。お茶の間の白黒テレビでは長嶋茂雄選手のデビューが映り、首都には東京タワーが完成するなど明るい話題にあふれた年でした。以来、今日までさまざまな時代の変化にも、「誠信」の姿勢を変えることなく、お客様の思い、願いをカタチにする仕事に邁進してまいりました。一件一件誠実に向き合い、数々の実績を重ね、事業内容を着実に広げてきた半世紀でした。今では当社の手がけるフィールドは幅広く、住宅から集合住宅、オフィスビル、商業施設、学校などの公共施設、福祉施設に至るまで豊富な経験とノウハウの蓄積があります。
お客様の夢の実現を完成させるために、当社が大切にしているのは、契約を結ぶ前にまずお客様と対面でお話すること。私たちのありのままをご覧いただき、お客様の建物への想いや願いをお聞かせいただくことです。建設・建築の業界にもIT化が進み、さまざまな新しいシステムが導入され、もちろん当社も新たな試みには率先して取り組んでいます。しかし、どんなに時代は進んでも、私たちのミッションはお客様の思いや願いをぶれることなく実現すること。それには、対面でしっかりと話し合い、目標を共有することが最初の一歩となるのです。私たちは受注した仕事に責任を持ちます。その当たり前のことを確実に遂行するためにも、当社は確実に責任が持てる「大きすぎない企業」であり続けます。

お客様にとって、企業の掲げる精神や約束事がどれだけ現場に反映されるのかは、見えないだけに不安を抱かれるところでしょう。「この現場は私が担当します」。当社は各現場に必ず社員を専任の「現場監督」として常駐させ、全工程の責任体制を敷いています。建築工事現場ではさまざまな専門技術者が時には同時進行で、日々、施工にあたります。現場監督は、いわば映画の監督、オーケストラの指揮者にあたる役目を担っています。それぞれの工事をきめ細かくチェックしながら、工程がスムーズにはかどるように配慮したり、品質の高い施工が行われているかを確認したりしてリーダーシップを発揮。当社の現場監督は、“社長の代理人”であり、またほぼ全員が一級施工管理技士の資格を持つエキスパートでもあるのです。
当社では、本社と現場監督のパソコンを通じて個々の現場を絶えずオンラインで結び、万一のトラブルが発生しても当社全体で即応できる現場フォロー体制を整えています。また、現場監督を交えた会議を密にして工事の状況や進行を共有しています。さらに、週１､２回は社長が直接現場に足を運び、当社の施工クオリティを満たしているかどうかをチェックします。見えないところにこそ、万全な気配りを。この当たり前のことをやり遂げるために、当社には曲げない主義があります。それは「一括下請けに、出さない、受けない」ということ。どんな仕事も「誠信建設工業」の名で請け負い、そしてお引き渡しすることが私たちを支える誇りです。